絵画を趣味にしているという方は数多くいらっしゃると思います。そもそも、大学に芸術学科や美術学科があったり、美術の専門学校もあり、いまの日本社会において、絵画は、かなりメジャーな関心の対象となっているでしょう。ただ、絵画を趣味にする場合、自分で描く場合と、自分では描かないけれど、鑑賞を目的とするという場合があると思います。今回は、私個人の経験をもとにお話ししたいので、タイトルにもあるように、鑑賞の対象としての絵画について述べさせてください。
私の場合は、まず、クラシックな西洋画を勉強することから始めました。と言っても、別に専門的な訓練を受けているわけではありません。書店をいくつか巡り、西洋画に関する書物をいくつか見繕って購入しました。いまは非常に便利なガイド本がたくさん出版されていて、西洋画の代表的な絵画が、時系列に沿ってカラーで印刷されているようなものがたくさんあります。さらに、印象派やシュール・レアリズムなど、派閥や芸術運動が起きてきた背景まで、丁寧に記述されているものまであります。とにかく、私はそうした本から、まずは基本的な絵画の鑑賞法を学びました。ちなみに、本を選ぶ際には、できるだけ「美術」や「芸術」の棚を用意している書店に行った方がよいと思います。そろっている本の量や質がまるで違います。西洋画の基本画を学んだ次に、私はやはりクラシックな日本画について勉強しました。こちらもガイド本を購入したのですが、意外なことに、高校のときの日本史の教科書や資料集も役立ちました。必要最低限の情報が、ごくシンプルに記述されているという点で、とても重宝しました。それから、美術館や展覧会に行くようになりました。ある程度の知識を身につけた上で、そういった場所に行くと、知的好奇心がわいてくるような気がします。
当然、何の知識もなく鑑賞するより、時間をかけていろいろ考察することができるので、充実した時間を過ごすことができます。展覧会通いは、今も続けています。最近では、今活躍されている芸術家の作品を、国を問わず(とはいえ日本人の方がどうしても多くなってしまいますが)、ネットや本で検索しています。気に入った画家が見つかれば、画集を購入したり、個展に行ったりしています。描いているご本人と会話させていただく機会にも、何度か恵まれました。共通の趣味を持つ友人との話も盛り上がります。絵と深く関わることで、人間関係も開かれたものとなっていくのです。これはもう、趣味としてはすばらしい部類ではないでしょうか。絵画鑑賞は有意義な趣味です。
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